エクソソーム

エクソソームexosome

エクソソームとは

エクソソームとは細胞の中で作られ、細胞の外へ放出される非常に小さな袋状の構造体(細胞外小胞)です。大きさはおよそ50〜150ナノメートル(1ナノメートル=100万分の1ミリ)と、通常の顕微鏡では観察できないサイズです。エクソソームの中には「タンパク質」や「RNA(アールエヌエー)」といった細胞の働きを助ける成分が含まれており、エクソソームは「細胞から細胞へ情報を届ける小さなカプセル」のような役割を果たしています。

これまでの研究の中で、エクソソームには次のような働きがあると考えられています。

  • 傷ついた組織の修復を助ける
  • 腫れや痛みなど炎症を抑える
  • 免疫バランスを整える
  • 細胞の酸化(老化)を防ぐ

まだ研究段階の技術ですが、細胞の情報伝達を通じて体の「回復力」を支える仕組みとして、再生医療の分野で研究が進められています。

エクソソーム療法で期待される作用

エクソソーム療法では、細胞が本来もつ修復力をサポートし、炎症や損傷からの回復を目指します。現在、再生医療・整形外科の分野を中心に研究が進められており、美容や健康分野でも応用が検討されています。
エクソソームはこれまでの研究や臨床報告の中で、次のような働きがあると考えられています。

目的期待されている作用(研究段階)
関節・筋肉の痛み炎症を抑えて、痛みを和らげる可能性がある
組織の修復細胞の働きを助け、修復をサポートする作用があると考えられている
疲労回復・健康維持免疫と自律神経の働きを整え、全身のコンディションを保つ作用が期待されている
美容・アンチエイジング肌や毛髪の健康維持に加え、細胞の酸化(老化)を防ぐ抗酸化作用も研究されている

※すべての方に同じ効果が得られるものではありません。
(表)エクソソーム療法の期待される作用

当院のエクソソーム療法

エクソソーム療法は再生医療の一分野として位置づけられており、当院では点滴療法と注射療法の2種類に対応しています。症状や目的に合わせて治療法を選択し、医師の診察のもとで適切に実施します。継続的に行うことで、体の調子を整え、健康を保つことが期待されます。

点滴療法

エクソソームを点滴で血管内に注入する方法です。細胞の働きをサポートして、体の回復を助ける効果が期待されます。
体全体の調子を整えたい方や、疲労感・慢性的な不調を感じている方におすすめの治療です。
当院では、目的に合わせて3つの点滴コースをご用意しています。

(図)当院で取り扱っているエクソソーム点滴のコース

【施術内容】1回あたりエクソソーム2バイアルを点滴
【施術時間】約30分(投与時間は20分程度)
【推奨頻度】2週間おきに1回の計6回コース
※体調や目的により、実際の施術回数など異なる場合があります。

注射療法

エクソソームを関節や筋肉などの炎症部位へ直接注入する方法です。細胞レベルでの修復を支え、組織の回復をサポートする目的で行います。
当院では、変形性膝関節症をはじめ、肩や肘などの関節痛、腱の炎症、慢性的な痛みなどを対象に、医師が状態を確認のうえ、適切な部位へ注射を行います。

【使用量】エクソソーム 2バイアル
【主な対象部位】膝・肩・肘などの関節や筋肉・腱の炎症部位
【所要時間】約5分
【施術間隔】2〜4週間ごと
【効果の実感】3〜6か月ほどで変化を感じる場合があります
※効果の現れ方には個人差があります。

未承認医薬品等を用いた自由診療について

  • 未承認医薬品等であることの明示
    本治療に用いる未承認医薬品等は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。院内調剤(一部外部委託)として、適法に調剤しています。日本では、未承認医薬品を、医師の責任において使用することができます。
  • 入手経路等について
    【製品名(正式名称)】M2P-Exosome™(研究用試薬)
    【製造元】AZACLI麻布クリニック
    【提供元】AZACLI麻布クリニック
  • 国内の承認医薬品等の有無
    現在、本治療に用いるものと同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
  • 諸外国における安全性等に係る情報の明示
    諸外国において、重篤なリスクの可能性について明らかな情報はありません。
  • 医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度
    本治療は未承認医薬品による自由診療であるため、医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の救済制度の対象外となります。

当院のエクソソーム療法の流れ

01

問診

患者さまの気になる症状・お悩みのほか、既往歴、アレルギーの有無、服用中のお薬(サプリメントも含む)、妊娠・出産・授乳などについて、詳しくお伺いします。
※治療中の病気やアレルギー体質によっては、エクソソーム療法を受けられない場合があります。

02

施術(点滴/注射)

問診の結果、問題がなければ、同意書*2にサインをいただき、点滴または注射を行います。
エクソソーム療法後の制限(ダウンタイム)は特にありませんので、通常通りの生活をお過ごしいただけます。
*2エクソソーム療法に関する同意書:エクソソーム療法には注意事項があるため、当院では内容を十分に理解された方にのみ施術を行っています。

<施術時間>
・関節痛(肩・膝)などへの注射療法……約5分
・美容・虚弱・その他に対する点滴療法……約30分(点滴自体は20分程度)

エクソソーム療法の注意点

エクソソーム療法で起こりうる副作用

エクソソーム療法では、以下のような副作用が起こる可能性があります。

  • 一時的な痛み・腫れ・皮下出血(内出血)
    注射・注入部位に痛みや腫れなどが一時的に現れることがありますが、通常は数日程度で自然に治まります。ただし、症状が長引いたり強くなったりする場合には感染症の疑いもあるため、すみやかにクリニックまでご連絡ください。
  • アレルギー反応
    まれにタンパク質に対してアレルギー反応(かゆみ・発疹など)が起こることがあります。
  • アナフィラキシー
    非常にまれですが、嘔吐・腹痛・血圧低下などのアナフィラキシー反応が起こる可能性もあります。

エクソソーム療法を受けられない方

エクソソーム療法(注射/点滴)は、以下に当てはまる方の施術をお受けできません。

  • 18歳以下の方
  • 妊娠、授乳中の方
  • 悪性腫瘍(がん)治療中の方
  • 悪性腫瘍(がん)と診断され、寛解から5年経過していない方

また、施術当日に高熱・感染などがある方は、施術を延期させていただいております。

当院のエクソソーム療法費用

エクソソーム療法は自由診療となり、健康保険は適用されません。

施術内容費用(税込)
2バイアル(1回コース)60,000円
6バイアル(3回コース)150,000円
12バイアル(6回コース)250,000円

(表)当院のエクソソーム療法費用

  • お支払いは一括前払い制です。
  • 複数回コースの施術期限は、精算日から1年以内となります。

よくある質問

どのようなエクソソームを使用していますか?
1バイアルあたり約50億個のエクソソームが入っています。当院では1回あたり2バイアルを投与するため、約100億個となります。
また、使用するエクソソームはヒト臍帯(さいたい)由来の幹細胞を培養して得られたものです。患者さまご自身の細胞から採取するものではなく、感染症などの必要な検査を経た提供ドナーから採取され、製造過程でも品質管理が実施されています。
エクソソーム療法を受けると、献血はできなくなるのですか?
はい。厚生労働省では、プラセンタ注射(ヒト胎盤エキス)などヒト由来製剤を使用した人の献血を制限しています。これは、製造過程で滅菌処理や感染症検査が行われていても、未知のウイルスなどによる感染リスクを完全に否定できないためです。
エクソソームもヒト由来の成分(幹細胞培養液)を原料とした製剤のため、献血ができない可能性があります。(輸血は可能です)
同様に、他人への骨髄移植の実施も制限される可能性があり、骨髄バンクの登録ができない場合があります。既に骨髄バンクに登録している方では、登録の取り消しを行う必要があります。ただし、臓器移植については、移植を担当する医師の判断によっては、他人に移植できる場合もありますので、詳しくは移植担当医にご相談ください。
エクソソーム療法では医療費控除は使えますか?
治療費の一部が税金から還付される医療費控除制度は、原則的に美肌・シワ改善などの美容や健康増進目的で行った場合には「対象外」になります。しかし、変形性膝関節症・脳血管障害(脳梗塞など)といった病気や怪我の治療として、エクソソーム療法を行った場合には、医療費控除を受けられる可能性があります。当院では治療費の領収書を発行しているので、大切に保管してください。なお、実際の控除可否については、税務署へ直接ご確認ください。

院長からのひと言

エクソソーム療法は、体が本来持つ「回復する力」を活かす新しい再生医療の一つとして注目されています。研究段階の治療ではありますが、関節や筋肉の痛み、慢性的な炎症など、整形外科領域でも応用が進んでいます。

当院では、一人ひとりの症状や体調を丁寧に確認し、必要に応じた治療を行っています。ご不安やご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。

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